生け花のルール

 生け花には「主枝」「客枝」と呼ばれる基本的な構成があります。この構成を崩すことなく、空間内に色々な花材を配置するのが特徴です。生け花のこうしたルールは、最初は守りながら研鑽を積むことになりますが、慣れてくるとルールから逸脱してオリジナリティーを発揮することもあります。ただ初心者の人はそのようなことを試す余裕が無いでしょうから、ルールを厳守して練習するのが良いでしょう。何度も繰り返すことで、自然と感性が身に付いてくるものです。展覧会などでは、オリジナリティーの濃い作品を見かけることもありますが、それらはあくまでも熟練者の手によるものです。
 生け花の形式について、流派ごとに説明することにしましょう。池坊は最大流派の一つで、歴史が長く、最も名が知られています。現在の池坊は様々なテクニックが積み重なっていますが、基本的な表現形式は3パターンに絞ることが出来ます。それは、「立花」「生花」「自由花」です。最初に立花が成立したと言われています。違いを簡単に説明すると、立花はとにかく型に拘っています。役枝が7つ存在しますから、その拘り様を知ることが出来ます。一方、自由花は、あまり役枝にまつわるルールを意識しない方法です。従って、アバンギャルドな創作法と考えられています。
 次に小原流ですが、その基本的な表現形式には、「花意匠」「瓶花」「盛花」「花舞」があります。初心者であれば、花意匠から指導されることが多いようです。花意匠は小原流の基本中の基本で、主枝を直立させることで知られています。また、客枝を前に傾けるという変わった表現方法が特徴です。それぞれ「たてるかたち」「かたむけるかたち」と呼ばれており、まずはこれらの基本的な型を身に付ける必要があります。